サグラダファミリア聖母マリアの塔完成!残りの塔はあと何本?

バルセロナ
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コロナ禍で中断されていたサグラダファミリア塔の建設が、2021年1月から再開されていましたが、同じ年の12月にメインタワーの一つである聖母マリアの塔が完成されることとなりました。

完成日は、2021年12月8日です。

そもそも、サグラダファミリアの塔って全部で何本?

どんな塔があるの?

完成した聖母マリアの塔について知りたい!

と思ったあなた、必見です。

では一緒にみていきましょう!

 

サグラダファミリアの塔!聖母マリアの塔が完成!

聖母マリアの塔は、9番目に完成する塔となります。

サグラダファミリア全部の塔の合計を知っていましたか?

全部で18です!

1つの教会内と考えると多いですよね。

つまり残りは全部で9つということになります・・とするとまだ半分しかできていない・・。

 

聖母マリアの塔

まずは、今回完成した聖母マリアの塔について説明していきたいと思います。

いつかサグラダファミリア教会が完成したら、中でも3番目に高い塔になります。

星の長さを入れると全長138メートルにもなり、現時点でバルセロナ市内2番目に高い塔となります。

1番高い建造物は、山側にあるテレビ塔、トーレ・コイセローラですが、山側に位置するので、市内では聖母マリアの塔が一番高い建物となりますね。

高い塔を建設するには、高い技術が必要となるのはいうまでもありません。

主任建築士のジョルディ・ファウリさんによりますと:

この照明は、全速100キロの物体の衝撃にも耐えうる工学技術によって造られた、最強の照明器だそうです。

作成費用は、なんと約150万ユーロ(約1億9500万円!)にものぼります!

聖母マリアの塔の上部は空洞になる予定で、その表面には800個の三角形の窓が造られるそう。

他の塔のように、エレベータや階段で上まで登れる設計にはなっていません。

でも、星は遠くから見るほうが素敵かもしれませんね♪

 

12使徒の塔!8本は建設済みで残りは4本

長い間サグラダファミリアのお馴染みの姿は、いつも8本の塔でしたね。

完成図では、外側に全部で12本の塔が建ちます。

ではどのように設計されているか見てみましょう。

サグラダファミリア教会は、3つの面から成り立つことになっていますが、この建物の面部分「ファサード」と呼ばれています。

サグラダファミリアのファサードは以下の3つの名前と意味を持っていて、各ファサードには、使徒の名前をもつ4本の塔が建つことになります。

3ファサードに4本の塔で、合計12本の塔です。

 

生誕のファサードと4本の塔

ガウディが手掛けた一番最初のファサードで、最初に置かれたのは使徒マタイ、ユダ、シモン、そしてベルナベの塔でした。

ここ少し違和感を感じるのは、イエスを裏切ったことで有名なユダという名前があることですね。

ご安心ください。

イエスを銀貨30枚で裏切ることになるユダは「エスカリオテのユダ」。

ここでいうユダは、「タダイ」ともよばれた別のユダのことです。

「ベルナベ」という名前はあまり知られていませんね。

例えばレオナルド・ダ・ビンチの名画「最後の晩餐」で知られる12使徒には登場しません。

ガウディは、裏切り者のユダを入れず、「ベルナベ」と「パウロ」を代わりに加えたそうです。

とすると1人多くなりますが、よく見ると「マタイ」は、福音史家の「聖マタイ」でも登場するので、何故か2度登場しているようです。

このファサードはイエスの誕生と、その青年時代をつづり、喜びと祝福をたくさんの彫刻で所狭しと表現しています。

本当にぎゅうぎゅうです笑。

ガウディ建築に携わる日本人の外尾悦郎さんは、このファザードの一部を手掛けたことで知られていますね。

 

受難のファサードと4本の塔

次に建設されたのは、受難のファサードです。

ここには更に4人の使徒、小ヤコブ、バルトロマイ、トマスそして、フィリポの塔があります。

この4使徒は、いわゆる12使徒と呼ばれるメンバーです。

このファサード着工時、ガウディはすでに他界していました。

幸い彼が書いたスケッチ図が残っていたので、それをもとに建築家ジュゼップ・スビラックスさんが手掛けました。

生誕のものとは全く違う、角ばった線でできたシャープで冷たい印象。

生誕ファサードの、ぎゅうぎゅうであったかい感と比べると、かなりすっきり冷たい感。

生誕と受難という真逆テーマの差がとてもよく表現されているのではないでしょうか。

 

栄光のファサードと4本の塔、未完成

未完成である栄光のファサードは、中でも一番規模が大きいと言われています。

最後の4使徒である、大ヤコブ、パウロ、ペテロ、アンデレの塔が建つ予定です。

ここで登場するパウロも、もともとの12使徒の中にはいなかったのですが、上記のベルナベと一緒にガウディが加えた一人です。

完成後は、15本の柱と7つの扉で構成され、前に広いデッキが設けられるそう・・想像するだけでも大きいイメージ。

生前のガウディが残した資料は、大変残念なことにスペイン市民戦争でほとんどなくなってしまったそうです。

残されが作業スケッチをもとに再現されるとのこと。

本当にガウディが作りたかったものが出来上がるといいですね。

この栄光のファサードが最終的な正面口となります。

完成するためには、隣接する建物を取り壊さなければならないと知っていましたか?

それらの建物は、その昔、取り壊されることを前提に安価で販売されていたそう。

ただ長い年月が経った今、いざ取り壊しとなると住民の反対があるなど、完成まで問題が多いファサードともいわれています。

 

福音史家の塔4本、未完成

「福音史家」ふくいんしかってなんだろう?

難しい言葉ですね。

英語表記では「evangelist」と書きます。

もともと、イエスの教えを伝える者は「伝道者」とよばれていました。

伝道者が書いたものを、福音書といいます。

その福音書が、3世紀ごろから「euaggelion」と呼ばれるようになったことから、福音書を書く人という意味で「福音史家、evangelist」とよばれるようになったそうです。

簡単にいえば、師匠であるイエス・キリストの聖なる行いと教えを書面にのこした4人のお弟子さんたちのことです。

流行のアニメ「エバンゲリオン」がありますが、まさにこの福音という意味をもとにつけられた名前だそうですよ。

4人の福音史家は、聖ルカ、聖マルコ、聖ヨハネ、聖マタイです。

そういえば12使徒さんたちには「聖」がついていませんでしたね・・・。

「聖」と呼ばれるには教会から公式に認定されなければ聖人と認められません。

要はその生涯をイエス・キリストに捧げたことを公に認められた崇高な人たちであったということです。

その証拠に、建築予定の4つの塔も教会の中心に位置し、主役の聖母マリアとイエスの塔を取り巻く形で建てられる予定です。

 

イエスの塔は最長メインタワー、未完成

さて、最後の大鳳はイエスの塔です。

全長173.5メートルで、福音史家の4本の塔をぬいてバルセロナ市最長建築物になる予定。

聖堂の高さが約80メートル、その上に173.5メートルの塔を建てるのですから、かなり難しい建設技術が求められているそうです。

様々な試行錯誤の結果、重すぎず軽すぎることのない材料を厳選。

それは、ステンレス棒と小さな軽量石を組み合わせた壁を構築する技法、賢いですね!

イエスの塔の内部装飾を担当されるのは、日本人の外尾悦郎さんです。

ガウディの意図を継いだ森羅万象をテーマに、水、土、空気と光をイメージした色グラデーションが施される予定だそうです。

今からとても楽しみですね♪

 

聖母マリアの塔完成と残りの塔は何本あるかのまとめ

さて、ここまでサグラダファミリア完成予定に一歩近づいたといえる、聖母マリアの塔完成について、また完成するにはどの塔がのこされているのかを見てきました。

如何だったでしょうか?

サグラダファミリア完成予定は、ガウディ没後100年を記念した2026年でしたが、コロナ禍で完成予定が伸びると公表されたばかりです。

でもよく考えると、実はあと4、5年先ぐらいの話?

更なる延期発表!なんてことにならないように心から願うばかりです。

まずは、聖母マリアの塔の完成を祝いましょう(^^♪

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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